ペットの問題行動治療(行動カウンセリング)

最近、『ペットの問題行動』という言葉を耳にされた方もいらっしゃると思われますが、一体、問題行動とは何でしょうか?

動物自身の自然の行動のパターンの正常範囲から大きくかけ離れており、動物自身の日常生活に支障が出たり、また健康をも脅かすような異常行動(例えば、自分のシッポを追い続けたり、血が出るまで舐め続けたりするような行動)は、『問題行動』のほんのごく一部にしか過ぎず、実際は動物にとってはごく普通の行動のパターンであるが、その行動が人間と共に生活していく上で社会問題となるような行動(例えば、うるさく吠えたり、散歩中に他の犬にかかっていくなど)や、また飼い主さん自身が『これは困る!』と認識するようなペットの行動(例えば、家具をひっかいたり、室内でのマーキングなど)、全てをひっくるめて『問題行動』とよんでいます。

 

一口に問題行動と言っても、それほど深刻でない状況から、飼い続けることを断念せざるを得ない程深刻な状況まで、さまざまな問題があります。これらの問題行動は、主に動物の社会化期(仲間を認識したり人間や周りの環境に慣れることができる動物種によって特有の一定の時期)の不足、ストレス、満たされない生活環境、間違った学習などが原因の大きな要素となっており、飼い主さんの間違った対処によって悪化している場合もあります。

動物行動学や学習理論などを踏まえた上で、原因となり得る要素を探り出し診断を下し、そして治療プランを立て、飼い主さんと共に治療を進めていくこと、それが問題行動治療です。

カウンセリングの流れ

ご連絡いただきましたら、カウンセリングの詳細についてのインフォーメーションおよび質問用紙をメール添付か郵送にて送らせていただきます。行動診療を受けられる場合は、まず質問用紙に答えていただきます。あらかじめできる限りの情報を教えていただくことで、カウンセリングの時間を有効に利用することができるからです。この質問用紙にお答えいただき、メール添付か郵送にて送りかえしていただいた後、カウンセリングの日時を決めさせていただきます。


ミュンヘン近郊にお住まいの飼い主様ペットにストレスがかからないよう、そして何よりも日頃のペットの状態をみせていただくために、基本的に往診にてカウンセリングをさせていただいております。最初のカウンセリングに要する時間は、60分-90分です。実際にできる限りの状況をみて、全ての情報をもとに問題行動が起こる原因を分析し診断を下し、それに応じ環境改善、行動療法、場合によっては薬物療法を補助的に組み合わせ治療のプランを立てます。

これらのプランの詳細は、2-3日中にわかりやすく書面にても送らせていただきます。カウンセリングの場におられなかったご家族の方にもプランを読んでいただき、同じように実行していただく必要があります。行動療法に関しては、場合によっては、トレーニングの日程を新たに決め実際にわかりやすく説明します。治療は、少しずつ経過を見ながら定期的にコンタクトをとりながら進めていきます。

遠方にお住まいの飼い主様お電話やメールでのアドバイスも承っております。近くに相談する機関がなく困っていらっしゃる方、迷っていらっしゃる方もどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

 

具体的な問題行動の例などにつきましては、主な問題行動をご覧下さい。

ペット行動クリニック